【自動計算】光束法による照度計算|平均照度(lx)や必要器具数を算定

光束法によって室の平均照度器具数を算定できる照度計算ツールです。光束法はあくまで平均照度を求める計算方法であり、特定の点における照度を計算するには逐点法による計算が必要です。照明率や保守率については、各メーカーが公開している器具の照明特性データを利用して求めてください。

次のような方におすすめです

  • 室の平均照度はJIS規格の推奨照度を満足しているだろうか
  • 複数メーカーの器具を比較検討したい
  • 目標の平均照度に対して必要な灯数を確認したい

すぐに計算ツールを使いたいときは目次の「★光束法照度計算ツール」をクリックしてください。

目次

光束法の計算式

平均照度の算定 $$E=\frac{FNUM}{A}$$
E:平均照度[lx]
F:器具1台あたりの光束[lm]
N:器具台数[台]
U:照明率
M:保守率
A:室面積[㎡]

照明率の求め方

  • 室指数Krを求める
  • 天井・壁・床の仕上げ材から反射率※1を求める
  • 器具の配光特性データの照明率表※2から数値を選ぶ
  • 数値に0.01を掛ける

室指数の算定 $$K_r=\frac{XY}{H(X+Y)}$$
r:室指数
Y:間口[m]
Y:奥行[m]
H:作業面から光源までの高さ[m]

※1:反射率とは、その部屋の天井・壁・床がどれだけ光を反射するかを示す数値です。光沢があり、白い材ほど反射率は高くなるとイメージしてください。特に仕上げ材を指定しない場合は[天井70%・壁50%・床10%]とするのが一般的です。

※2:照明率表とは、縦軸に室指数・横軸に反射率を示し、それぞれに対応した[照明率÷0.01]の値が記載された一覧表です。照明率は照明器具固有の数値であり、メーカーにより公表されています。

★光束法照度計算ツール

用途ごとの推奨照度

JISでは、作業内容や空間の用途に応じた「推奨照度」を定めています。これは作業面や陳列部での照度(机上面照度)を表しており、部屋全体がこの照度を満たしている必要はありません。光束法を用いる場合は推奨照度よりやや高い照度にする必要があります。

また、精密な作業を要する室や高齢者が多いと思われる室ではより高い照度とした方が良い場合があります。

推奨照度[lx]事務所物販店舗
2000陳列の最重要部、デモンストレーション
750事務室レジ、重要陳列部
500会議室、守衛室エレベーターホール、エスカレーター
300受付、食堂アトリウム、モール、商談室
200便所、更衣室便所、応接室
150階段階段
100廊下、エレベーター廊下
表1:主な用途の推奨照度(JIS Z9110 より抜粋)

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

他にも様々な自動計算ツールを用意していますので、ぜひサイト内を巡ってみてください。

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