各部位の熱貫流率と外皮面積を入力することで、外皮の断熱性能を示す平均熱貫流率(UA値)が簡易的に算出できるツールです。熱的境界がはっきりとした建物(床断熱工法の戸建住宅や共同住宅の住戸等)を想定しており、基礎断熱工法や熱橋部分が多い建物には適しませんのでご注意ください。大まかな各部位の断熱性能や開口部面積等の検討にお使いいただけます。
各部位の熱貫流率(U)は、建材固有の熱伝導率(λ)を厚さ(単位:m)で割った値で、数値が小さいほど断熱性能が優れています。断熱材等の材料や工法が決定している場合はU値を求めてから入力してください。ドアやサッシは日本サッシ協会技術資料(外部サイト)の『「建具とガラスの組み合わせ」による開口部の熱貫流率』が参考になるかと思います。決まっていない場合は参考数値をとりあえず入力し、そこから検討を深めてみてください。
次のような方におすすめです
- 外皮性能の大まかな方針を検討したい
- 外皮計算の流れを理解したい
- 基準UA値の中で開口部をどこまで広げられるか限界を確認したい
すぐに計算ツールを使いたいときは目次の「★外皮計算ツール」をクリックしてください。
目次
外皮計算の関係基準
関係基準:国土交通省告示 第265号、266号
詳細な計算は、「建築物省エネ法省エネ基準に基づく省エネ計算演習事例テキスト(国土交通省)」が参考になります。建材等の熱物性値も一覧表(p.64-66)にまとまっています。
★外皮計算ツール
簡易的に外皮検討を行うためのツールです。省エネ適合性判定等には使えません。
熱貫流率の目安
建材等 | 熱伝導率[W/m・K] | 厚み[mm] | 熱貫流率[W/㎡・K] |
グラスウール断熱材 24K | 0.038 | 100 | 0.38 |
吹付け硬質ウレタンフォーム断熱材 A種1H | 0.026 | 50 | 0.52 |
軽量気泡コンクリートパネル(ALC) | 0.19 | 100 | 1.90 |
コンクリート | 1.6 | 200 | 8.00 |
合板 | 0.16 | 12 | 13.33 |
石膏ボード | 0.221 | 12.5 | 17.68 |
単板ガラス | 1.0 | 8 | 125.00 |
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