外装材等の設計風圧力を算定するための耐風圧計算ツールです。サッシやガラス厚等の検討にご利用ください。ガラス厚の算定はこちら
次のような方におすすめです
- メーカーや施工者に設計耐風圧を指示してほしいと言われた
- 高さによって設計風圧力がどれくらい変化するのか確認したい
- 外装材の仕様がどのように決まるかよくわからない
すぐに計算ツールを使いたいときは目次の「★設計風圧力計算ツール」をクリックしてください。
目次
風圧力計算の根拠法文
関係法令:建築基準法施行令 第82条の4、H12建設省告示 第1458号
次の式によって計算した風圧力に対して安全上支障のないこと。
W=q Cf
この式において、W、q及びCfは、それぞれ次の数値を表すものとする。
- W 風圧力(単位 N/㎡)
- q 次の式によって計算した平均速度圧(単位 N/㎡)
q=0.6Er2Vo2
この式において、Er及びVoは、それぞれ次の数値を表すものとする。Er 平成12年建設省告示第1454号第1第2項に規定するErの数値。ただし、地表面粗度区分がⅣの場合においては、地表面粗度区分がⅢの場合における数値を用いるものとする。Vo 平成12年建設省告示第1454号第2に規定する基準風速の数値 平成12年5月31日建設省告示第1458号
- Cf 屋根ふき材又は屋外に面する帳壁に対するピーク風力係数で、風洞試験によって定める場合のほか、次項又は第3項に規定する数値
風荷重とは
耐風圧計算で用いられる風荷重は、風圧力に受圧面積を乗じることで求められ、以下の式で表すことができます。
風荷重$$風荷重[N]=風圧力[N/㎡]×受圧面積[㎡]$$
★設計風圧力計算ツール
風圧力計算別表
地表面粗度区分 | 周辺状況 | ZG | α |
Ⅰ | 極めて平坦で障害物がない区域 | 250 | 0.1 |
Ⅱ | ⅠもしくはⅣ以外の区域のうち、 | 350 | 0.15 |
・海岸線若しくは湖岸線から500m以内の区域 | |||
・極めて平坦で障害物が散在している区域 | |||
Ⅲ | ⅠⅡⅣ以外の区域 | 450 | 0.2 |
Ⅳ | 都市化が極めて著しい区域 |
再現期間 | 対象レベル | Y値 |
50年 | 戸建住宅(告示1454号の基準風速) | 1.00 |
100年 | 一般的な建築物 | 1.07 |
200年 | 高さ60mを超える建築物 | 1.15 |
建物基準高さ(H) | 部位の高さ(Z) | Cpe |
5m以下 | – | 1 |
5mを超える | 5m以下 | (5/H)^2α |
5mを超える | (Z/H)^2α |
地表面 粗度区分 | 部位の高さ(H) | ||
5m以下 | 5mを超え40m未満 | 40m以上 | |
Ⅰ | 2.2 | 2.2-(Z-5)*0.3/35 | 1.9 |
Ⅱ | 2.6 | 2.6-(Z-5)*0.5/35 | 2.1 |
Ⅲ | 3.1 | 3.1-(Z-5)*0.8/35 | 2.3 |
Cpi×Gpi | |
閉鎖型の建物 | -0.5 |
開放型の建物 | -1.2 |
部位 | 建物基準高さ(H) | ||
45m以下 | 45mを超え60m未満 | 60m以上 | |
一般部 | -1.6 | -1.8-(H-45)*0.6/15 | -2.4 |
隅角部 | -2.2 | -2.2-(H-45)*0.8/15 | -3.0 |
Cpi×Gpi | |
閉鎖型の建物 | 0 |
開放型の建物 | 1.5 |
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