支柱の断面形状や寸法を変えて様々なパターンの手すり強度検討(耐荷重計算)ができるツールです。意匠とコストの両面から最適解をみつけてください。手すりの強度計算を誤ると人命に関わる大きな事故につながる恐れがあるため、確実に行いましょう。
次のような方におすすめです
- 素材や断面形状を変えて手すりのデザイン検討がしたい
- 手すりを設計したはいいが、いちいちメーカーや構造に強度確認するのは気が引ける
- 工事費が合わないので安全性を確保しつつ基準強度ギリギリまで断面寸法を小さくしたい
すぐに計算ツールを使いたいときは目次の「★手すり強度計算ツール」をクリックしてください。
目次
手すり強度の根拠基準
参考:優良住宅部品認定基準(一般財団法人ベターリビング)、建築工事標準仕様書 JASS13 金属工事 等
墜落防止手すり 優良住宅部品認定基準|一般社団法人ベターリビング(外部サイト)
★手すり強度計算ツール
手すり強度の国内基準一覧
荷重 | ベターリビング(BL) | 日本建築学会JASS13 | 日本金属工事業協同組合 |
kgf/m | 墜落防止手すり(2006) | 金属工事(1998) | 自主基準(2007) |
50 | – | グレード2 (グレード1=個人住宅等とグレード3の中間) | – |
75 | – | 個人住宅の共用廊下・避難階段 | |
100 | – | グレード3 (集合住宅、事務所ビル等標準的建築物) | 共同住宅の共用廊下・避難階段 |
125 | – | ||
150 | 廊下・バルコニー | グレード4 (グレード3と5の中間) | 商業施設・公共施設の通路 共同住宅共用部、学校、大規模オフィスビル避難経路等 |
200 | – | グレード5 (公共性が高く、かつ大地震時でも機能を損なわない) | |
300 | 廊下・バルコニー(共用廊下) | ||
300超 | – |
不特定多数が利用する施設で避難動線に手すりがある場合は、パニックになった集団が一気に押し寄せて大きな荷重がかかることが想定されています。
断面係数および断面二次モーメントの計算式
断面形状 | A:面積(cm2) | Z:断面係数(cm3) | I:断面二次モーメント(cm4) |
角棒 | BH | BH2/6 | BH3/12 |
丸棒 | πD2/4 | πD3/32 | πD4/64 |
角パイプ | BH-(B-2t)(H-2t) | (BH3-(B-2t)(H-2t)3)/6H | (BH3-(B-2t)(H-2t)3)/12 |
丸パイプ | π(D2-(D-2t)2)/4 | π(D4-(D-2t)4)/32D | π(D4-(D-2t)4)/64 |
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