坪数計算・畳数計算の平米自動変換ツールです。マンションの専有面積や諸室の畳数、土地面積など、普段私たちが目にする不動産広告に表示される面積は平方メートル、坪、畳、帖など様々な単位が用いられます。誇大広告や優良誤認により消費者が不利益を被らないよう、その算定や単位変換には一定のルールが存在しています。
次のような方におすすめです
- 土地や建物の面積を平方メートルから坪に変換したい
- マンションのパンフレットにおける畳数表示が実際何平方メートルなのか確認したい
- 建築・不動産業界における面積算定のルールを確認したい
すぐに計算ツールを使いたいときは目次の「★畳数・坪数自動計算ツール」をクリックしてください。
★畳数・坪数自動計算ツール
専有面積算定のルール
専有面積とは
専有面積とは、共同住宅などで区分所有者や賃借人が専有的に使用できる部分(専有部)の面積のことをいいます。
一般的な専有面積算定のルールは以下の通りです。
- 壁中心線を算定芯とし、仕上やふかしの厚みは考慮しない
- インナーフレームの場合、柱型も算入する
- バルコニー、室外機置場、アルコーブ、テラス、専用庭、ルーフバルコニー等は専有面積に算入しない
- PS(パイプスペース)やP(住戸内配管)は点検口が住戸内にあるものは算入し、共用部にある場合は算入しない
- 出窓は算入しない
- 天井高さ1.4m以下の部分は算入しない
登記簿に記載される面積は内法面積(壁の厚みや柱型を除いた室内の有効面積)となり、専有面積と差が生じます。
坪数計算のルール
平方メートル⇄坪の変換
建築確認申請や不動産広告における面積はメートル法で表示するのが基本ルールですが、業界では未だ「寸・尺・間」など、尺貫法を用いる慣例が残っています。
日本では、明治期に尺貫法をメートル法に移行する際、1尺を10/33メートル(0.30303…[m])と定義しました。1坪=1間×1間=6尺×6尺(1.81818…[m])ですから、坪数計算は以下の通りとなります。
1[坪]=60/33×60/33=3600/1089[平方メートル]
1[平方メートル]=1089/3600=0.3025[坪]
畳数計算のルール
畳数とは
「畳数」には実は二つの意味があります。
- 和室の畳の枚数を示す場合
- 洋室の面積を平方メートルから畳の枚数に換算した数値を示す場合
この2つは同じ数値かと思いきやそうではありません。
畳1枚の面積には地域差があり、「江戸間」「京間」「中京間」などと呼ばれそれぞれ異なる寸法体系(モジュール)を持っています。そのため、平方メートルを畳数に換算する場合、地域によってバラつきが生じる恐れがあります。そこで、次に示す通り、全国統一のルールが策定されました。
平方メートル⇄畳の変換
不動産業界における広告のルールである「不動産の表示に関する公正競争規約 施行規則」に以下のように定められています。
住宅の居室等の広さを畳数で表示する場合においては、畳1枚当たりの広さは1.62平方メートル(各室の壁心面積を畳数で除した数値)以上の広さがあるという意味で用いること。
不動産の表示に関する公正競争規約 施行規則
1坪は“約”2畳?
坪数計算の章で「1尺を10/33メートル(0.30303…[m])と定義した」と書きました。1畳は3尺×6尺なので、0.90909…[m]×1.81818…[m]=1.65289…[㎡]となるはずですが、0.9m×1.8m=1.62㎡を畳数計算のルールとして定めたのです。
ですから、本来の尺貫法の定義では「1坪=2畳」の等式が成り立つはずですが、不動産表示のルールを適用すると実は1坪と2畳の面積に誤差が生じるのです。(居室等の畳数は、少し“盛っている”んですね。土地の面積を「畳」で表したり部屋の面積を坪で表したりしないのであまり問題にならないのです。)
なお、近年「帖」と表記される場合がありますが、基本的は同じ意味です。「畳」だと和室のイメージがあるため、洋室の面積を表わす場合に「帖」を用いるようになったと言われています。
まとめ
最後に要点をまとめます。
- 1㎡=0.3025坪
- 1畳=1.62㎡
- 不動産表示上は、1坪≠2畳
- 畳と帖は基本的に同じ意味
- 専有面積の算定方法にはたくさんの細かいルールがある
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